2022年9月発売 88巻3号(2022年夏号) 目次
特集 若者と創る農山村イノベーション──コロナ後を見すえて
秋津元輝+山下良平+靍理恵子 責任編集
■巻頭言 農山村ガバナンス革新への期待
──農山村の未来は周縁から始まる……………… 秋津元輝
■Ⅰ 農山村社会イノベーションの新境地──垂直的依存から水平的つながりへ
●1 重層化する農山村社会のイノベーション
──「脱成長」にむけた社会編成原理の転換……秋津元輝
●2 自然に基づく地域づくりを実現する
グリーンインフラの可能性……一ノ瀬友博
●3 人口減を受け入れ、新たなつながりを模索する
(1)移住者と共に暮らしを繋ぐムラ
──大分県中津市耶馬渓町下郷地区……靍理恵子
(2)外国人とともに創る自立的な農山村コミュニティの可能性
──持続可能な人口減少社会をめざして……二階堂裕子
■Ⅱ 21世紀型ライフスタイルの提案──地域でつながる若者たちの生き方
●1 座談会 若者たちは何を求めて地方をめざし、
農山村社会をいかに変革し得るのか
──移住者によるイノベーションで変わるもの・残すべきもの
…………………稲垣文彦・清水夏樹・多田朋孔・中島信男・秋津元輝
●2 Uターン者の事例に探る移住者受け入れの要点
──「不本意な帰郷者」が「地域の核」になり得る地域社会……髙田晋史
●3 テレワークは農山村地域をどう変えるか
──ICT時代の田舎ぐらしの可能性と課題……松村茂
●4 地方と向きあい紡ぐキャリアデザイン──地域おこし協力隊の経験から
(1)体験から経験、そして仕組みづくりへ
──協力隊と地域の体験が育む新たな価値観の可能性……三瓶裕美
(2)地方定住に求められる人間関係と適応力
──過疎地で過ごした10年の経験から……河井昌猛
■Ⅲ 農山村の経験や知恵をどう活かすか──政策と実践にみる成果と課題
●1 農山村政策のこれまでとこれから──新「食料・農業・農村基本計画」の
ねらいと実現プロセスを考える……図司直也
●2 関係人口による地域づくりの未来──本質的課題を見据えた制度設計と
新たな人口像を描く想像力……野田満
●3 なぜ限界集落はしぶとく存続するのか
──内の想いと外からの関わり……山下良平
●4 蓄積された地域の知恵を学ぶ若者たち
──地域貢献型大学プログラムの目標と成果
(1)協働の体験を通して変化する
──静岡大学農学部「農業環境教育プロジェクト」の試み……太田美帆
(2)地域との協働による学び
──高知大学地域協働学部による担い手づくりの実践から……田中求
●5 知の共有とネットワークが拓く新世代の取り組み
コラム1 多層価値で人材を惹きつける──Setouchi-i-Base(高松市)
……池嶋亮
コラム2 民間不動産情報サービス事業がつなげる地域と人
──LIFULLの取り組み……田中百
コラム3 農業×音声配信というネットワークでシナジーを……竹本彰吾
■連載 農の美学……藤原辰史
■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換……久野秀二
■連載 ポスト・コロナ時代の食と農を支える──担い手たちの群像
■連載 森・川・海の名人に学ぶ─「聞き書き甲子園」作品集から⑤
■連載 ブックガイド──農と食を読む
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