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2025年4月発売予定  91巻1号(2025年冬号)  目次

特集  農と食の「ジェンダー」を考える

   ──多様性と交差性の視点から
   岩島史+靍理恵子+森真里+安里和晃 責任編集

「ジェンダー平等」や「女性活躍」が言われて久しい。しかし現実には、国や地方自治体の政策決定から地域社会、各家庭内での意思決定に至るまで、「日本人で、健康で、かつ年長の男性」がその大部分を専有している状況にみえる。とくに農業・農村においては、性差に加えて社会的属性がもたらす立ち位置の差が存在し、それが「区別」ではなく「差別」につながっている現実がある。
この状況を踏まえ本特集では、農業生産の現場から食として消費者の手に届くまでの過程で、「女性であること」や「男性であること」は、その他の社会的属性と交差しつつ、どのように経験され、そこにどんな矛盾や問題が存在しているのかを捉える。そのことを通じて農と食の「ジェンダー」に関する論点を提示し、問題が生じる原因と仕組みの解明をめざす。

■特集  農と食の「ジェンダー」を考える

 ──多様性と交差性の視点から  
 ……岩島史+靍理恵子+森真里+安里和晃 責任編集

​■巻頭言
特集に寄せて
なぜ、今、「ジェンダー」と「インターセクショナリティ」の視点に立つのか
……岩島史・靍理恵子・森真里・安里和晃


■座談会
農業・農村・食品流通組織におけるジェンダー問題
──多様なすべての属性が尊重される社会を目指して
……池上甲一+勝野美江+寺岡聡希+福井浩+古川玲子
  +山﨑容子+靍理恵子+岩島史


■Ⅰ 不可視化されてきた農と女性──資本主義における位置づけ

●1 村から世界を組み立て直す
   ──その道具としてのフェミニズム……藤原辰史

●2 農業・農村研究におけるジェンダー視点導入の到達点と課題
   ──農山漁村女性の「状態」や「実態」の記述の向こうへ……中道仁美

○コラム1 資本主義の歴史における食・農・女性
      ──バナナの生産と消費の交差をめぐる分析から……久野愛


■Ⅱ 農業の担い手たちの不公正の超え方
   ──大規模経営・農業委員・女性農業者


●1 北海道の大規模経営地帯における
   夫婦間パートナーシップ型農業の現状と可能性……小内純子

●2 農業委員の活動における「女性向き」・「男性向き」の役割と分業の実態
   ──ジェンダーバイアスの解消と克服に向けて……佐藤洋子

●3 女性酪農家の労働と経営を支える組織とネットワークの意義
   ──岡山県の4名の女性酪農家の経験から……大竹晴佳

●4 農村女性をエンパワーメントする集団やネットワークの再評価──
   福島県二本松市「あぶくまの里 農ganic女子」の事例から……靍理恵子


■Ⅲ 農的くらし・田舎暮らしにおける不公正──外国人・移住者・女性

●1 向老期を迎えた新潟のフィリピン人結婚移民の農業──
   脆弱な経済基盤や構造的差別に対応する複数収入源の確保……大野恵理

●2 農の「周辺」から「中心」へと活躍の場を広げる女性たち
   ──栃木県にみえる農村地域の地殻変動……西山未真

●3 日本のマイノリティたちによる農業および農的営みに見る課題──
   交差性の視点が日本の食と農に改善をもたらす可能性……瀬戸徐映里奈


■Ⅳ 農と食のケアの倫理を可視化する

●1 フェミニスト・ポリティカル・エコロジーの視点から考える日本の農と食
   ──ケアから食農システムの危機を乗り越えるアプローチ……岩島史

●2 「お母さんたちの運動」を包摂性から再考する
   ──有機農業を「食べて支える」提携運動における

     ジェンダーの課題と展望……山本奈美

●3 日本の農と食を支える外国人労働者の「失踪」問題をめぐる考察
   ──受け入れ体制と労働構造に関わる

     制度的課題の解決に向けて……安里和晃

○コラム2 沖縄・石垣島における防衛体制の強化による
      食と農、暮らしへの影響……山里節子


■連載 世界の食と農をめぐるシステム転換

■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像

 

■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から⑬


■連載 ブックガイド──農と食を読む
 

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