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2026年2月発売  91巻4号(2025年秋号)  目次

特集  食料価格「危機」をいかに乗り越えるか

   ──安定した生産・供給・消費のために
   辻村英之+松平尚也+大槻慶 責任編集

ロシアのウクライナ侵攻を一因とする食料とエネルギーの供給制約が世界的な食料価格の高騰を招き、複数の国で食料を十分に確保できない「食料危機」が生じている。日本も同様に食料価格「危機」下にあり、さらには主食である米の供給不足と価格高騰「令和の米騒動」も重なって、食生活はもちろん暮らし全体の逼迫が懸念されている。本特集では、「なぜ食料価格が上がったのか、どうすれば下がるのか」という消費者の疑問に答えることをめざし、食料価格「危機」の要因と対策について解説する。

■特集 食料価格「危機」をいかに乗り越えるか

 ──安定した生産・供給・消費のために  
 ……辻村英之+松平尚也+大槻慶 責任編集

​■巻頭言
特集に寄せて
食料生産と食料消費を持続可能なものにするために
……
辻村英之・松平尚也


■Ⅰ 価格高騰で逼迫する食と暮らし

●1 世界的な食料価格上昇の要因と世界のフードセキュリティに与える影響
──国際社会および各国・地域政府の対応策を考える……小泉達治

●2 40年ぶりの大幅な物価上昇をいかに乗り越えるか
──安心して暮らせる社会の実現に向けた展望……大槻慶

●3 食料価格高騰の実態および消費者が被る影響と対応の分析
──購入量・頻度の抑制や代替品活用等による生活防衛策……ガンガ伸子

●4 食料価格はなぜ上昇し、どのようにすれば低下するのか
──価格上昇の要因と対応策


▪コラム1 野菜価格の高騰とその対応策
──価格下落局面での生産縮小を抑える仕組みの必要性……坂爪浩史

▪コラム2 国際市場における小麦価格の動向
──コロナ禍以降の不確実性下における小麦市場……古橋元

▪コラム3 水産物の価格はなぜ上がるのか
──供給不足と原価高騰を乗り越える対策の検討……有路昌彦

▪コラム4 果物価格の値下げが困難な現状をいかに乗り越えるか
──求められる補助金の充実と環境整備……種市豊

▪コラム5 牛乳・乳製品価格高騰の要因と課題
──「合理的な価格形成」の困難さをどう克服するか……清水池義治

 


■Ⅱ「令和の米騒動」の生産・流通裏事情

●1 座談会 持続的な生産と消費のための適正価格を考える
──「令和の米騒動」の要因と対策の検討から
……磯田宏+鎌谷一也+国枝玄+藤間則和+柳下信宏+松平尚也+辻村英之

●2 「令和の米騒動」の実態と今後の米政策への示唆
──気候変動を見越したゆとりある生産の必要性……松平尚也

●3 「令和の米騒動」による卸・流通・販売業界への影響
──市中相場と流通状況の分析から……熊野孝文

●4 米価格の上昇はいつまで続き、どうなれば低下するのか
──米価下落の可能性と米生産の持続性の検討……冬木勝仁

●5 米価格高騰の根本要因とその対策を探る
──量的不足をめぐる数値解析と政策課題の整理から

①米価高騰の要因分析と米増産方針
──天災と人災の数値解析から……荒幡克己

②米価高騰の要因とコメ政策再構築のための課題
──持続可能な制度設計に向けた整理……伊藤亮司



■Ⅲ「農業者適正価格」と「消費者適正価格」とを近づける
●1 欧米における農業支援政策の動向
──日本における適正価格のあり方への示唆

①欧州共通農業政策(CAP)の取組
──CMO規則とUTP指令を中心に……浅井真康

②アメリカにおける経営支援プログラムの動向
──PLC・ARCと農業保険を中心として……吉井邦恒

●2 欧米における食料援助政策の動向
──食料不安と価格危機の克服に向けた示唆

①EUにおける困窮者向け食料援助制度
──食料支援のプログラムおよび基金の概要と課題……豊嘉哲

②アメリカにおける国内食料支援政策
──農務省の三大プログラムと民間団体によるフードバンクの概要……佐藤千登勢

●3 「食料システム法」概説
──食料の合理的な価格形成による持続的な食料供給の実現……木村崇之

●4 生産・流通維持のための食品価格上昇を消費者が受け容れるには
──不偏的な情報と社会的議論、意識醸成の必要性……鬼頭弥生

●5 もやしの適正価格の実現に向けた理解醸成と買い支えの取り組み
──生産者団体の情報発信と生協の取引実践に着目して……則藤孝志

●6 コメの「適正価格」をめぐる葛藤と展望

──価格抑制と直接支払……西川邦夫

●7 討議型価格形成によって見出す持続可能な米の「妥結価格」
──農業者「適正価格」と消費者「適正価格」の乖離を超えて……辻村英之

▪コラム6 持続的な食料システムの構築に向けて消費者の理解を得るために
──フェアプライスプロジェクトの取組……築地美佳

■特別寄稿
一販売経営体3haまで稲作経費定額補填(直接支払)制度と

コメ消費税ゼロ%の経済含意
──生産者米価と消費者米価の差を縮め、
  食料安全保障を確保する米政策を考える……増田忠義

■連載 ポスト・コロナ時代の食と農と地域を支える──担い手たちの群像

 

■連載 森・川・海の名人に学ぶ──「聞き書き甲子園」作品集から


■連載 ブックガイド──農と食を読む
 

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